ゴージャスでおしゃれなブティックが立ち並ぶ町に行きました。目的はこの界隈から少し離れたところでおこなわれているマルシェでの買い物でした。休日に開催される青空市で、オーガニックな製法で育てられた野菜や果物、豆やパンなどの食材が売られていて、品物を眺めているだけでも楽しむことができます。またお店の人とコミュニケーションをとりながら買い物ができるので、料理のレシピや食に関する情報を得ることができるのも嬉しい限りです。この日はお米でできた甘酒や果物を購入し、大きなエコバックに戦利品達を入れて、お散歩をすることにしました。散策したのは高級ブランド店やセレクトショップが軒を連ねる通りでした。それらのショップの洗練された雰囲気はなかなかよいもので、どこか非日常を味わう時間だったと感じます。路地を歩き続けセレブリティな気持ちを抱き浸っていた時、あるショップの前に足が留まりました。その店の内装は原色の鮮やかな洋服とその後ろにあるたくさんの本で施されており、美しさと刺激的なビジュアルは今でも目に焼き付いています。もう少しで天井にまで届きそうな背の高い棚にどんなジャンルの書籍があったかまでは定かではありませんが、おしゃれで魅力的な空間でした。私もこんなお部屋に住みたいと思い想像を膨らましつつ、ふと我に返るとエコバックの重さから肩にヒモが食い込んでおり、一気に現実に引き戻されたのでした。こんな想像に思いを馳せるのも悪くないと言い聞かせながら、散策を楽しんだのでした。