数日前のことです。公営市場へ行き、葉が着いたニンジンを購入しました。それは緑の葉がたんまりとしていて新鮮で美味しそうな黄色いニンジンでした。市場の中でもひときわ輝いていたその野菜を見た時にこれを食べてみたいと思ったのでした。
この日は友達のおうちに遊びに行く予定があったため、買い物帰りにお邪魔しました。友達の部屋にはレシピや栄養素についての本が並んでおり、彼女も私が購入した葉付きの黄色いニンジンに興味津々でした。「この葉はどうやって食べるの」と尋ねられたのですがまだ決めておらず「どうしようか考えている」と答えました。するとおもむろに棚から一冊の本を取り出し「これを読んでみたら」と勧められたのです。パラパラとめくってみると、野菜の栄養素や調理方法が載っており、まるで学生時代の家庭科の時間に使っていた教科書のようでした。
ニンジンの葉は茎が固いため茹でてから調理することを勧めており、天ぷらや胡麻和えなどに適しているとのこと。書かれていたことを頭に入れ、その夜は友人が作った美味しい食事をご馳走になって家路に着いたのでした。そして翌日、少々歯応えがある葉の部分を茹でて鳥のささみとバジルソースと醤油などで和えてみたところ、独特の風味がまるでハーブのようでとても美味しかったです。この夜、おつまみにつられて食事のお供だったワインをグイグイと飲んだことは言うまでもありません。
素材について書かれた本が一家に一冊あると大変便利なものです。せっかく購入したけど調理方法が分からない時などは、書籍に目を通すだけでバリエーションに富んだレシピを楽しめるからです。私も料理に関する本を幾つかストックしてレパートリーを増やしていこうと思いました。