ゴースト&レディ

先日、劇団四季ミュージカル「ゴースト&レディ」を配信で拝見しました。

電車の広告などで度々目にしており気になってはいたのですが、中々チケットを取って見に行くほど腰を上げることができずにいました。

そんなとき、前楽と千秋楽の公演がインターネットでライブ配信を行うと聞き、それなら気軽に観ることが出来ると、観劇に至った次第です。

ちなみに、劇団四季は過去にはNHKで映像の配信をしたことが幾度かあったものの、インターネットでの配信は初めてらしく、ファンの方々の驚くやら喜ぶやらの声をよく聞きました。

「ゴースト&レディ」は「うしおととら」「からくりサーカス」などで有名な 藤田和日郎先生著の「黒博物館 ゴーストアンドレディ」が原作。

歴史的に有名な「クリミアの天使」ことフローレンス・ナイチンゲール(フロー)が主役の物語です。

貴族社会の模範的な人生に囚われていた彼女は、傷ついた人々を癒すため従軍看護婦を志していましたが、当然ながら家族に猛反対され、そんな人生なら死んでしまった方がいいと、とある人物に自らの殺害を依頼します。

その相手は、王立ドルーリー・レーン劇場に現れる演劇をこよなく愛するシアター・ゴーストのグレイ。彼は最初こそその頼みを拒絶するものの、「こういう女が絶望するところを見てみたい、極上の悲劇だ」と、フローが絶望したときに殺すことを約束し、彼女とともにクリミアの野戦病院へと赴きます。

そうして、奇妙な関係性の二人は共にあるうちに不思議な絆を感じ始めるのでした。

逆境に抗い、歴史の荒波に揉まれる彼らの物語を史実を織り交ぜながら描かれた本作に非常にのめりこんでしまい、見逃しアーカイブをもう何度観たか分かりません(笑)

物語はもちろん、役者さんたちの演技、表現力、そして歌唱力のパワーに圧倒され、実際に劇場に足を運ばなかったことを後悔したほどでした。

来年の5月には名古屋、12月には大阪での公演があるのでそのチャンスをつかもうかなと思います。